2012年2月8日
森長電子株式会社の株式を譲渡・継承
- 日本地工株式会社が子会社化 -
この度、日本プライベートエクイティ株式会社(以下 「JPE」)は、同社が運営するMBOファンド 『TAKUMI2号投資事業有限責任組合』(以下「TAKUMI2号ファンド」)で保有する、森長電子株式会社(本社:石川県金沢市、以下「森長電子」)の株式をアンカー・アースの業界トップ企業である日本地工株式会社(本社:埼玉県川口市、以下 「日本地工」)に譲渡いたしましたので、下記の通り、お知らせいたします。
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本件概要
森長電子は、全国の官公庁、地方自治体、公共企業法人、民間企業向けに耐雷システム・電子応用システムの開発・販売・施工等をおこなっています。世界でも有数の"激雷"地区に本社を置く同社は、雷が原因で電気設備に障害が生じる"雷害"に対して、1981年から耐雷システムの開発を手掛け、独自の「サージエネルギー減衰方式」を開発、同社の避雷ユニットは、全国の官公庁や地方自治体、放送局等、国内外の多くの電源設備や通信システムに採用されています。
森長電子は、オーナー経営者の事業承継に伴い、TAKUMIファンドが2007年に株式を取得、以降、事業基盤を固めて安定的な経営を維持してきましたが、今後さらに耐雷事業を中心とした事業の拡大を図り、次のステージへと飛躍するため、TAKUMIファンドが保有する全株式を日本地工に譲渡しました。 -
譲渡(承継)の背景
日本地工は、アンカー・アースといった国内のインフラ構築に必要な製品や工法開発を、電力・通信・道路・鉄道・建築・農業・環境保全分野に携わる事業会社や官公庁、自治体等を対象として営業展開を行っており、特に、アンカー・アース部門においては、業界シェアトップの地位にあります。
今回、日本地工は、既存の事業と相乗効果を図ることのできる事業分野への進出を模索するなか、森長電子の技術力や優良な顧客基盤に魅力を感じ、出資しました。特に、日本地工は、「電気設備用接地極(アース)」の設計・施工・メンテナンスも一貫した体制で手掛けており、独自の思想に基づき開発された製品は業界トップの実績を有していることから、アース事業において、補完的な関係を構築しうる森長電子との協業を実現することで、雷をはじめとする異常電流対策の"入口"と"出口"に関わるソリューションや"内部雷"と"外部雷"への対策をトータルに提供できる体制が構築でき、"耐雷ソリューション"という市場が広がると考えています。日本地工は、森長電子を子会社化した後も、商号や組織体制を維持する予定であり、両社の人材や幅広い顧客基盤といった経営資源を有効に活用しながら、相互に事業領域の拡大、技術力の向上を図ることで、グループとしてさらなる業容の拡大を目指すとしています。
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各社概要
森長電子株式会社
本社 石川県金沢市窪4丁目467番地 設立 1973年11月 資本金 35百万円 代表者 斉田 儀一 従業員数 33名 事業内容 電子応用システム、耐雷システムの開発・製造・販売・
施工・保守日本地工株式会社
本社 埼玉県川口市江戸袋2-1-2 設立 1956年10月 資本金 264百万円 代表者 代表取締役会長 渡邉 嗣彦
代表取締役社長 玄間 敏従業員数 313名 事業内容 アンカー・アース等の開発・製造・販売・施工・保守 日本プライベートエクイティ株式会社
本社所在地 東京都千代田区九段北1丁目14番21号 代表者 法田 真一 資本金 60百万円 事業内容 中小企業の事業承継や事業再編を対象としたプライベートエクイティファンドの運営、コンサルティング -
本件に関するお問い合わせ先
日本プライベートエクイティ株式会社 企画部
東京都千代田区九段北1丁目14番21号 九段アイレックスビル6FTel:03-3238-1726 Fax:03-3238-1639
担当: 企画部 (info@private-equity.co.jp)以 上