2009年6月5日
JPE・プライベートエクイティ3号ファンド
株式会社林鍛造所への投資を実行
日本プライベートエクイティ株式会社(以下、「JPE」)は、中堅・中小企業の事業承継や事業再編を支援するMBO(Management Buy Out)ファンド「JPE・プライベートエクイティ3号投資事業有限責任組合」(以下、「JPE3号ファンド」)より、株式会社林鍛造所(本社:石川県かほく市、代表:林浩市社長)への投資を実行いたしました。
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本件概要
株式会社林鍛造所は、1929年に創業者である林市太郎氏が個人事業として鍛造品の製造販売を目的として設立、1969年に林茂氏が代表取締役社長に就任、以降、建設機械部品を中心に製造販売を行ない、地元業界を代表する企業として着々と業績を拡大してまいりました。
同社は、本年で創業80年という節目の時期を迎え、事業承継問題の解消と同時に、企業の永続的な発展を目的として、外部から資本と人材を受け入れることで、現経営陣を中心としながら、経営体制をさらに強化、事業基盤の安定化を図ることを目的に、事業承継ファンドを活用しました。
JPE3号ファンドとしても、同社の安定性や収益力に加え、顧客から信頼の厚い品質管理や技術力を高く評価しており、現在の経営体制を維持しながら、ファンドから非常勤取締役および監査役を派遣し、経営陣と一体となって、営業支援や内部管理体制強化に取り組み、企業価値の向上に取り組んでまいります。 -
会社の特徴
同社は、創業以来の約80年間、時代に応じて多様化し高品質が求められてきた"鉄のニーズ"に対し、技術力の強化、設備機械の積極的な導入、徹底した品質管理で対応、2006年からは、熱処理工程も内製化し、年間12,000トンの生産体制を整えています。
素材から完成品納入までの一貫生産を実現すると同時に、高度な要求品質に対応するため、密閉鍛造、熱間鍛造、冷間複合鍛造技術を駆使し、型設計から出荷までの品質管理面においては"ジャスト・イン・タイム"を実践、求められるものを求められる時に生産し納品することを徹底しています。また、顧客の生産合理化やより一層のコスト低減に対応するため、機械加工等の他の製造方法からの代替手段として、複雑形状製品、難成型素材、高精度製品を鍛造により実現する、いわゆる"ネットシェイプ"化も目指しています。 -
北陸地域における事業展開・支援
本件投資は、石川県において、JPEが事業承継支援による投資を実行した2件目の事例であり、昨年8月に株式会社日本政策投資銀行と設立した「JPE3号ファンド」からの2件目の投資実行ともなります。北陸地域をはじめ、地方では優良な地域の中小企業が後継者問題に悩むケースは増えており、今後も中小企業がファンドを活用した事業承継問題の解決は増えていくものと思われます。
JPEは、事業承継問題への関心の高まりを受け、地域金融機関との連携を強化しており、九州地域では、地元金融機関と事業承継ファンドを設立している他、北陸地域では、昨年8月に株式会社北陸銀行と「事業承継支援に関する業務協力協定」を締結しています。 -
各社概要
株式会社林鍛造所
本社所在地 石川県かほく市宇気イ5番地 設立 1929年5月 資本金 75百万円 代表者 林 浩市 従業員数 67名 事業内容 一般車輌及び諸機械部品の熱間・冷間鍛造と機械加工。
各種金型製作、熱処理加工売上高 約30億円(2008/3期) 日本プライベートエクイティ株式会社
本社所在地 東京都千代田区九段北1丁目14番21号 代表者 法田 真一 資本金 60百万円 事業内容 中堅・中小企業を対象としたMBO(Management Buy Out)ファンドの運営、コンサルティング -
本件に関するお問い合わせ先
日本プライベートエクイティ株式会社 企画部
東京都千代田区九段北1丁目14番21号 九段アイレックスビル6F
Tel:03-3238-1726 Fax:03-3238-1639以 上