2009年1月21日
株式会社コモンズ・コミュニケーションズのMBOを支援
- コンタクトセンター運営会社の大阪支店が独立 -
日本プライベートエクイティ株式会社(以下、「JPE」)は、この度、株式会社コモンズ・コミュニケーションズ(以下、「コモンズ」)が、シーエムアイ株式会社(以下、「CMI」)の金融法人取引先に係わるコンタクトセンター事業及び派遣事業、その他CMIの大阪支店における一切の事業を吸収分割により承継するにあたり、コモンズへの投資を実行、コモンズ経営陣によるCMIからのMBO(Management Buy Out)を支援いたしました。
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本件概要
コモンズは、コンタクトセンターを運営するCMIの大阪支店の主要メンバーを中心として、CMIの金融法人取引先に係わるコンタクトセンター事業及び派遣事業、その他CMIの大阪支店における一切の事業を吸収分割により承継し、独立いたしました。今後は、現在の主たる拠点となっているコンタクトセンター(約100席・大阪市中央区北浜)を"インタラクティブセンター"として位置付け、コンタクトセンター運営ならびにマーケティング支援事業を展開することで、将来的には、株式公開も視野において事業の拡大を図っていきます。
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事業の概要・特徴
コモンズは、コンタクトセンター業務の請負や派遣事業、マーケティング支援事業を行っております。スタッフ一人一人がクライアント企業の"顔"として応対できるような運営体制を特徴としており、特にCMI時代より大手百貨店を主要顧客としてきたことから、"接客のできるコンタクトセンター"として、クライアント企業のブランドイメージの向上に資することを目指した運営がなされております。
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MBO支援の背景
2007年度の国内コールセンター(コンタクトセンター)/CRMのアウトソーシング市場規模は約6,500億円で、前年度比112.9%と2ケタ成長を示しており (出典:「コールセンター白書2008」)、今後も拡大成長が見込まれています。 特に、昨今の厳しい経済状況は、コスト削減や販売強化を目的としたアウトソーシング活用の需要喚起に繋がると推測され、コモンズのようなアウトソーサーにとっては事業を拡大する好機であるといえます。
JPEとしましては、コモンズが有している、
1. "インタラクティブセンター"を基軸としたダイレクトマーケティング事業の将来性
2. 会社分割により引き継ぐ顧客基盤
3.CMI時代から培われてきた高品質のコンタクトセンターの運営ノウハウ
等を高く評価し、投資を実行いたしました。
コモンズはCMI大阪支店の運営メンバーが中心となって設立されており、今後も当該メンバーを中心とした体制を維持し、JPEは、社外取締役を派遣して営業支援や内部管理体制強化の支援を行ってまいります。JPEは、これまで、「事業承継問題を抱えるオーナー企業」や「上場企業の事業再編に伴い独立する子会社」等、合計13社への投資を実行し、中堅・中小企業のMBOに特化して支援してまいりましたが、今回は、安定した既存事業の継承のみならず、コモンズが今後展開する事業の将来性と現経営陣の経営手腕に着目し、JPEの株主である日本アジア投資株式会社や株式会社日本M&Aセンターの両社が有するネットワークを最大限に活かして企業価値向上を図るという、コモンズの"成長性"に主眼を置いて投資を実行したケースといえます。
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各社概要
株式会社コモンズ・コミュニケーションズ
本社所在地 大阪市中央区北浜一丁目6番10号北浜野村ビル 設立 2008年5月12日 資本金 110百万円 代表者 髙見 篤 従業員数 39名 事業内容 コンタクトセンター運営、マーケティングソリューション事業 業績 2009/12期(見込):売上高 900百万円 シーエムアイ株式会社
本社所在地 東京都千代田区大手町一丁目2番3号 設立 1999年12月 資本金 971百万円 代表者 鈴木 正則 事業内容 コンタクトセンターの運営 日本プライベートエクイティ株式会社
本社所在地 東京都千代田区九段北1丁目14番21号 九段アイレックスビル6F 資本金 60百万円 代表者 法田 真一 -
本件に関するお問い合わせ先
日本プライベートエクイティ株式会社 企画部
東京都千代田区九段北1丁目14番21号 九段アイレックスビル6F
Tel:03-3238-1726 Fax:03-3238-1639以 上