2004年12月
TAKUMI継承ファンドが投資
- 日本オイルポンプグループの統括会社を設立 -
日本プライベートエクイティ株式会社(以下、「JPE」)は、三洋電機キャピタル株式会社(以下、「SECI」)と共同で運営するMBOファンド 『TAKUMI2号投資事業有限責任組合』(以下、「TAKUMI継承ファンド」)の第1号投資先として、日本オイルポンプ株式会社及び日本ジーローター株式会社から構成される、日本オイルポンプグループ(以下、「NOPグループ」)を統括する持ち株会社を設立しました。
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本件概要
NOPグループは、グループ売上高が約50億円で、日本オイルポンプ株式会社(本社:東京都大田区)と日本ジーローター株式会社(本社:埼玉県熊谷市)の2社を核として構成され、原動機や工作機械等の産業機械で幅広く使用されるポンプ、モーター等の油圧機器の開発・製造・販売をおこなっています。
特に、トロコイドポンプや燃焼ポンプの開発・生産では業界トップに位置しており、1919年の創業以来、80年以上にわたり培われてきた技術開発力により、高品質を維持しながら、効率的な多品種少量生産体制を構築することで他社の追随を許さない競争力と信頼、実績を有しています。
今回、「TAKUMI継承ファンド」は、NOPグループの技術力及び製品ブランド力を高く評価するとともに、同グループが今後もグローバルな事業展開や新市場に対応する製品開発等により、さらなる成長を見込めると判断し、出資を実行しました。
具体的には、「TAKUMI継承ファンド」が100%出資するトロコイド・ホールディングス株式会社を持ち株会社として設立し、同社を通じて、日本オイルポンプ株式会社及び日本ジーローター株式会社の両社の株式を取得することで、実質的に傘下に統括しました。
NOPグループの後継者不在や資本の再構成が必要とされていたことが出資の背景ですが、日本オイルポンプ株式会社、日本ジーローター株式会社の各々の経営体制や商号は基本的には変わらず、「TAKUMI継承ファンド」は、持ち株会社のトロコイド・ホールディングス株式会社を通じて、非常勤取締役を派遣、現在の経営陣と一体になって、グループとしての業容拡大を図るとともに内部管理体制等を強化、企業価値の向上を目指していきます。
「TAKUMI継承ファンド」は、日本に残すべき"匠"の技術を有する中堅・中小企業を次世代に継承するというコンセプトのMBOファンドとして、JPEとSECIにより運営されており、月島機械株式会社(東証一部上場)の子会社であった株式会社浅野研究所のMBOを支援する等の実績を有していますが、本件は、2004年10月に組成した『TAKUMI2号投資事業有限責任組合』の最初の投資先となります。 -
各社概要
日本オイルポンプ株式会社
本店所在地 東京都大田区南雪谷1丁目2番5号 設立 1960年12月(創業1919年3月) 資本金 77.5百万円 代表者 内田 憲三 従業員数 56名 事業内容 油圧機器の輸入・販売 業績 売上高 3,880百万円(2004年7月期) 日本ジーローター株式会社
本店所在地 埼玉県熊谷市久保島634 設立 1963年3月 資本金 100百万円 代表者 佐藤 正雄 従業員数 150名 事業内容 油圧機器の開発・製造・販売 業績 売上高 3,455百万円 (2004年2月期) 日本プライベートエクイティ株式会社
本店所在地 東京都千代田区九段北1丁目14番21号 代表者 一志 眞人 資本金 30百万円 三洋電機キャピタル株式会社
本店所在地 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 代表者 川上 浩生 資本金 100百万円 -
本件に関するお問い合わせ先
日本プライベートエクイティ株式会社 企画部
東京都千代田区九段北一丁目14番21号 九段アイレックスビル6F
TEL:03-3238-1726 FAX:03-3238-1639以 上