2004年12月
TAKUMI継承ファンド / 総額50億円で2号ファンド組成
中堅・中小企業に特化したMBO(マネジメントバイアウト)ファンドを運営する、日本プライベートエクイティ株式会社(JPE)は、「中小製造業」に投資対象を特化したMBOファンドとして、昨年、三洋電機グループと共同で設立した『TAKUMI継承ファンド』の第2号ファンドを総額50億円で組成しました。また、その第1号の投資先として、トロコイドポンプや燃焼ポンプの業界トップシェア企業である、日本オイルポンプグループへの出資も実行しました。
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概要
JPEは、昨年8月、日本の"ものづくり"に関わり、独創的な技術やノウハウを有しながらも、事業承継や事業再編といった問題を抱える、優良な中堅・中小製造業に対して、MBOやMBIといった手法で企業価値の向上を図り、株式上場やM&Aによって、次の世代へと継承していくことを目的とした『TAKUMI1号投資事業有限責任組合』を、三洋電機グループ、日本アジア投資(JAIC)グループ、金融機関等からの出資を得て、設立しました。
『TAKUMI1号ファンド』では、月島機械株式会社(東証一部上場)の子会社であった、株式会社浅野研究所のMBOを支援する等の投資実績がありますが、今回、1号ファンドの設立から約1年強で、倍以上の規模で2号ファンドを組成するに至った背景としては、
① 1号ファンドの組み入れが約7割まで進捗したこと
②事業承継問題を背景とした中小企業からの相談が増えつつあること
③中堅・中小企業のなかでも、より大型の案件への対応が求められるようになったこと等
が挙げられます。『TAKUMI継承ファンド』は、"ベンチャーファンド"や"買収ファンド"、"再生ファンド"とは異なる、"継承ファンド"と位置付け、日本に残すべき独創的な技術やノウハウ、匠の技術や技能を次の世代へとつないでいくことを目的としており、その基本理念として、
1.日本の中小製造業の"匠"と"志"の継承
2."製造業"と"金融業"の融合
3."製造業"を"創造業"へ
の3つの考え方を掲げています。
『TAKUMI継承ファンド』を核として、三洋電機グループとJPEの両社がもつ「製造業」と「金融業」のノウハウを融合しながら、投資先の価値向上に関わっていくという、非常に珍しい形でのファンド運営がなされていますが、① 中堅・中小企業に特化している② 製造業に特化している③ バリューアップ過程での差別化が明確である④ ニュートラルであるといった特徴と差別化から、具体的に持ち込まれる案件相談は日々増えている状況にあります。 『TAKUMI2号ファンド』には、既に、三洋電機グループ、日本アジア投資株式会社が出資をしており、今後は、"日本のものづくりの継承"という理念に共鳴する事業会社、後継者問題に悩む中小企業を取引先に抱える地域金融機関等からも出資を仰ぎ、70~100億円規模へ増額することも予定しています。
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関係各社 概要
日本プライベートエクイティ株式会社
本店所在地 東京都千代田区九段北一丁目14番21号 資本金 3,000万円 株主 日本アジア投資株式会社 51%、
株式会社日本M&Aセンター 49%代表者 代表取締役社長 一志 眞人
代表取締役副社長 三宅 卓三洋電機キャピタル株式会社
本店所在地 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 資本金 1億円 株主 三洋インベストメント株式会社 100% 代表者 代表取締役社長 川上 浩生 三洋電機株式会社
本店所在地 大阪府守口市京阪本通二丁目5番5号 資本金 1,722億2,342万円 代表者 代表取締役社長 桑野 幸徳 日本アジア投資株式会社
本店所在地 東京都千代田区麹町二丁目4番地 資本金 233億2,342万円 代表者 立岡 登與次 -
お問い合わせ先
日本プライベートエクイティ株式会社 企画部
東京都千代田区九段北一丁目14番21号 九段アイレックスビル6F
TEL:03-3238-1726 FAX:03-3238-1639以 上